気になる悲しくも笑顔なあの人

いろんな人のストーリーを読んだけれど、一人だけ僕の胸に引っかかるものがありました。

 

その人は幼いころに両親を亡くしていて、今はお父さんと同じ弁護士になって、事務所を立て直すことが夢のある人。

 

僕がその人に出会ったのは1ヶ月前、印象はとても明るく、とても元気で、いつも笑っているようなそんな子でした。

 

だけど、彼女の過去を知った時、そんな笑顔は全部強がりに見えちゃって、嘘の笑顔にしか見えなくなってしまいました。

その子のストーリーを読んだ時、ある一節に目が止まって、それは、
「その時の私は孤独で、その孤独から誰か助けてほしいと心の中で叫んでいた」

僕はその時何を思っていたかは覚えてはいないけど、

「この一節だけ、自分の言葉だね」と。

 

あとから聞いたら、その一節以外はほとんど他の人にアドバイスを貰って書いてもらってたみたい。

 

そんな言葉を発したら、彼女は

「いまもそう思ってますよ」
笑顔でそうつぶやいて、その一言は決して文字では表現できない感情の共有だったと思う。

僕は彼女が昨日何をして、今日何時に起きて、今どんなことを思っているかはわからないけど、その時の感情はなんとなくわかった気がする。

そんな彼女のことは少し気になる人です。